旧山本条太郎別荘の特別公開(2017.11.19)

第12回湘南邸園文化祭の一環で長谷の旧山本条太郎別荘が特別公開されてまして(11/16~11/19)、最終日、お手伝いも兼ねて行って参りました。
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昨日とは打ってかわって上々のお天気だったので、大勢のお客様で賑わっていましたよ。

山本邸には以前、ガイド協会の史跡めぐりでおじゃましたことありますが、確かあの時は写真は撮っても良かったけれど、ブログアップ等はご容赦下さいということだったんです。
ブログ内検索してみました。もう5年も前になります。
Cf : ガイド協会史跡めぐり-大正ロマン(名邸)(2012.12.03)
今回はね、写真OK、ブログOK。5年経つと、制約も変わってくるんですね。晴れて、ご紹介が出来ます。♪♪

では入口からどうぞ。
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このエントランス付近は5年前と大分趣を異にしています。5年前はこんな感じだったんです。
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山本条太郎の本邸は元は、赤坂新坂町にあったということですが、空襲で焼失。以後、こちらの鎌倉邸がご家族の本拠地となったものの、あまりに広すぎたのか、昭和31年にごま油の九鬼家に譲渡。その後昭和56年、九鬼家から現在の所有者・新霊教に所有が代わっています。譲渡にあたっては、間に入った鹿島建設より、できる限り現状には手を加えないという申し送りがあったそうです。(広さ5000坪)

では、門からの続きになります。右側に開けた場所があります。
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何に使われたんでしょう?弓道?ゴルフ??
広場を右横に見ながら、そのままアプローチを進みます。
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母屋は高台(標高40m)にあるので、アプローチはゆるやかな上り坂。
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道の両側は背の高い樹木です。一週間に2回?庭師の方がいらしてるそうです。100種類の草木、1000本程の樹木ですって。

はい、こちら、門になります。
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間口1間の棟門。朝方であまり陽が当ってなかったので、いささか紅葉の色がくすんでます。(門は昭和31年頃のもの)
この門の左側が今回の一般公開の受付場所でした。(午前中12:30までお手伝い)

午後、母屋にあがらせていただいて、写真撮りました。ただ、お客様が沢山お越しになって下さって、中でこの旧山本邸のご説明を伺ってらしたので、写真は一部だけ。<(_ _)>
京風の数寄屋造になります。
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欄間は表千家残月亭の「踊り桐」の写しだそうです。
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こちらは照明。鈴虫があしらわれています。
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なんて風流なんでしょう。

小さい方の茶室になります。
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山本邸にはお茶室2席あります。こちらは九鬼氏時代のもの。
山本氏も九鬼氏も茶道には熱心であったようです。
天井も網代と言うのでしょうか、こだわりが感じられましたし、
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にじり口だって、ちゃんとありました。本格的なお茶室と思います。

外に出てみました。母屋の玄関先からのお庭への散策路です。
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しばらく歩くと、大きな石が積まれて石段状になっていて、そこを上ると大広間の前面に広がるお庭。
あちらこちらでツワブキを見かけました。
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母屋に沿って、奥に進んでみます。
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こちらは、一番奥に設けられた待合。
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先ほどご紹介したお茶室に附属しています。門と同じ頃(S31頃)のもの。

母屋の脇から。
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左側には海が望めるんですよ。
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もう少し正面に戻った場所から。
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なんとも風情を感じる建物です。
そして、圧巻の眺望はこちら。
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大きなスダ椎の樹は創建当時からですって。(大正7年)

なんだか、順番がおかしくなってしまいましたけど、こちらは玄関先から母屋の屋根にかかえる紅葉です。
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まだ青々としています。
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一部紅葉しているかな。そうそう、こちらの紅葉ですけど、おそらく京都から運んできたものじゃないかということなんです。京都から取り寄せた資材を使って宮大工を呼んで建てたという至高の建物ですものね。庭木だって、厳選してるに違いありません。

玄関先から、下の門方面の紅葉をどうぞ。
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大きな石灯篭だって、ちゃんと何基か置かれてます。
では、この日一番きれいだった紅葉を最後に。
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この旧山本邸の特別公開、最終日、午前中で100名越えていたし、なかなかの盛況ぶり。主催者S先生のご尽力があればこそです。
5年ぶりの来訪、気持ちよく楽しみました。来年も出来れば企画していただきたいものです。
その時には、皆さんも是非。(前もってお知らせしますね!)
# by b_neige | 2017-11-20 07:11 | 鎌倉歩き | Comments(1)

18日(土)、なんとかお天気はもったんですけどね(2017.11.18)

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18日の史跡めぐりBコース、天気予報が効いたせいでしょうか、お客様の集まりが悪く、受付時(結局一日中)、雨は降らなかったんですけど、ガイドは私までまわってきませんでした。
想定内。。。でも、ほんとに残念でした。

鎌倉の紅葉は、それはやはり11月末ということで来週辺りからがベストと思います。
幸い、来週末はお天気よさそう。実は実施日は来週24日(金)にもあるんです。
もちろん既に予定のガイドさん達がいらっしゃるんですけど、お客様のお申込状況次第では、今日出番がなかったガイドにも声がかかるかと。なので、これは来週に期待で~す。♪♪

画像は長寿寺・小方丈にかかっている書の額で、個人的に好きな額。
意図するところは深いですよ。
# by b_neige | 2017-11-18 17:25 | ガイドの仕事 | Comments(0)

国立東京博物館 平成館 特別展「運慶」

さてお待たせしました。運慶展のレポになります。
運慶作とされている31体の仏像のうち22体が結集した史上最大規模の特別展。それでは行きますよ。

まずはね、第1章:運慶を生んだ系譜-康慶(運慶の父)から運慶へ

運慶の父・康慶はそれまでの院派、円派と異なり、奈良・興福寺周辺を拠点として活動。奈良仏師と呼ばれました。鎌倉では源頼朝公が武家政権を立ち上げ、それまでの上品で洗練された貴族文化と一線を画する仏さまが望まれたのでしょう、東国の武士たちと結びついて奈良仏師たちによる新たな作風の仏像が造立されていきます。

法相六祖坐像など、康慶作の素晴らしく写実的な仏さま達(興福寺蔵)に見とれました。
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そして、この章では、運慶作のデビュー作となる、奈良・円成寺の大日如来さまにまずはご挨拶です。
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胸の前で智拳印を結ばれた美しい大日如来さま。今回の運慶展では、この仏さまがお目当てだったんです。早速お目にかかれたわけ。
本当におきれいとしか言い表せないお姿。お会い出来て本当に嬉しかったです。

あと、興福寺蔵の大きな仏頭も、この章で拝見しましたが、既に興福寺でお目にかかってるので。。。

第2章:運慶の彫刻-その独創性

韮山の願成就院から毘沙門天立像が来ていました。これも既にお目にかかってます。
cf : 韮山 北条時政公開基の願成就院で(2016.09.25)

逗子の浄楽寺から阿弥陀三尊と不動明王像、そして毘沙門天立像。これも既に拝観済み。
cf : 横須賀・芦名 浄楽寺へ-運慶作の仏さま拝観(2016.08.05)

京都六波羅密寺の地蔵菩薩坐像。(夢見地蔵とも)
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六波羅密寺も訪れたことありますけど、記憶になくて...。運慶の四男康勝の作という空也上人立像は覚えているんですけどね。ということはあの時は拝観してなかったのかな。。。
お衣の襞の流れが実に優美です。
*鎌倉国宝館に常設展示されている浄智寺の地蔵菩薩坐像(聖比丘地蔵)にお姿、よく似てらっしゃいます。

お初だったのが、和歌山・金剛峯寺(高野山)の八大童子立像。(画像の両脇の童子は今回、お寺でお留守番だったよう)
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両端の童子を除いて、上の画像、左から、恵光童子、矜羯羅童子、制多迦童子、鳥倶婆童子、清浄比丘童子、恵喜童子の六体なんですけど、それぞれの眼、玉眼の眼が素晴らしかったこと。
矜羯羅さん、恵光さん、好み?でした。
なかなか金剛峯寺までは出かけられないので、お会い出来て大変満足しました。

金沢文庫・称名寺からは大威徳明王がお出ましになられていて、お初でした。小さいものだということは知ってましたが、このお像の中から、運慶の銘文が見つかったとは。ちょっと運慶風には思えず、驚いた次第。

そして、この章の圧巻は何と言っても、興福寺の無着さまと世親さまだったように思います。こちらも既にお目にかかってますけど、個人的には無着さま、
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素晴らしすぎて。何も言うことありません。

第3章:運慶風の展開-運慶の息子と周辺の仏師

この章で印象に残っているのは、奈良・東大寺の重源上人坐像。
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大変リアルでした。

横須賀・満願寺からは、観音菩薩さまと地蔵菩薩さまがいらっしゃってて、再会。素敵なお姿でした。
cf : 三浦氏ゆかりの衣笠を歩く-満願寺(2017.05.12)

運慶の息子・湛慶作の毘沙門天立像、吉祥天立像、善膩師童子立像(高知・雪蹊寺蔵)。よかったです。
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五十歳代の円熟期の作品とか。素敵な仏さま達でした。

神鹿や子犬なども可愛らしくほほえましかったです。
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運慶の息子・康弁作の天燈鬼立像と龍燈鬼立像(興福寺蔵)。
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邪鬼が燈明を掲げる姿はとてもユーモラスでした。

最後の十二神将(京都・浄瑠璃寺伝来 鎌倉時代・13世紀)にも目を奪われました。
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こちらの十二体、普段は東京国立博物館と同じ都内ではありますが、静嘉堂文庫美術館に別れて展示されているので、一同に会するのは42年ぶりとか。ズラッとお並びになるとほんとに壮観。楽しめました。

どれ位、会場にいたかしら。残念だったのは、ちょっと混みすぎだったこと。もう少し、ゆっくりじっくり拝ませていただきたかったです。
そしてね、前にも記しましたけど、やっぱり出来るならお寺で拝観する方がいいように思います。
お堂のほの暗い場所でお目にかかるのと、昭明にばっちり照らされてお立ちになられているお姿とでは、受ける印象は違います。そりゃあ、きれいに隅々まで見えますよ、でもねぇ。。。
私はお寺派に軍配を上げさせていただこうかな。

〈追記〉
記し忘れてしまいましたが、X線調査で像内に「五輪塔」の形をした銘札があること、また、ちょうど仏さまの心臓の辺りに水晶玉が置かれていることなど、以前に運慶の勉強をした折知った、真如苑の大日如来さまがいらしていたのも、嬉しく思いました。X線の画像も紹介されていて、非常に判りやすかったです。
# by b_neige | 2017-11-18 07:12 | 展覧会など | Comments(0)

明日は11月の史跡めぐり実施日なんですが...(2017.11.17)

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明日は、11月の史跡めぐりBコースのガイドなんですが、どうやら私の出番はなさそう。
天気予報では、12月中旬の気温で冷たい雨で、ときたら、お客様、やめておきますよね。ましてや、今回の史跡めぐり、メインの一つは紅葉観賞です。
私がお客様だったら、わざわざそんな雨の日に紅葉狩りなんて考えませんもの。
残念ですけど、お天気には勝てず...。また次回に。

さて来月、再来月はね、史跡めぐりにはスタンバイなしなんです。その代わり?、12月初旬、1月中旬、準備しておかなくっちゃいけないガイドがあって、またまた大変。
精進の毎日が続きます。

画像は長寿寺観音堂の右手に小鳥をのせた木造・聖観音立像。111.5cm
中国・元の時代のもので、戦前に大連から移されたということです。

# by b_neige | 2017-11-17 19:56 | ガイドの仕事 | Comments(0)

覚園寺拝観ツアーに(2017.11.15)

はい、鎌倉宮から薬師堂ヶ谷に向かいました。
これは、途中の民家のお庭で見かけた皇帝ダリア。
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今季お初でございます。
そして、覚園寺山門。
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山門の石段下で、これは、水仙でしょうか??
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なんとも...。

愛染堂前の紅葉はまだ青々としていました。
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カメラを少し高い位置にあげてみると。
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こういうのも秋色ですよね。(それほどきれいじゃない??)
お堂の前からだと、こんな景色が広がっています。
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紅葉はまだだけれど、いい感じでしょ?

愛染堂前の苔庭には、ツワブキや笹竜胆が花をつけていました。
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こちらはほんとに終盤のホトトギス。
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さて、写真を撮っているうちに拝観時間になりました。
拝観受付から奥の境内は撮影禁止。仕方ないです。
あのね、2本ある雌雄のイチョウの木が大変美しかったです。きれいに黄葉していました。散り始めという感じ。
それとね、薬師堂の傍に内海家住宅ってあるんですけど、そちらに行く手前に仏手柑が植栽されています。今年は実が沢山!色づきはまだ中途半端ですけど、面白い形、楽しめます。
あとは、そうそう黒地蔵さまのお堂が新しくきれいに塗り直されていました。
あれはいつだったかしら、確か鎌倉国宝館で、辻の薬師堂の薬師三尊さま&十二神将さまの通路をはさんでとなりに、覚園寺の黒地蔵さま、お見かけして、あれぇ、どうしてここにって、驚いたことありました。
覚園寺の地蔵堂にいらっしゃるお地蔵さまはレプリカなのかって、一瞬?思った次第。(笑)
お堂が修復中だったんですね。納得。そして、お堂の中なんですけど、黒地蔵さま一体のみになったんですよ。
以前は左右に、他のお地蔵さまやらお祀りされていたでしょう?
千体地蔵堂に移られたんですって。そうなんですね。
黒地蔵さま、お一人だけのお堂。印象としては、すっきりしていたかな。
なかなか良いご案内でした。☆
# by b_neige | 2017-11-17 07:28 | 鎌倉歩き | Comments(0)


フランス語は趣味です。フランス人に日本語を教えていましたが’17.6月より中断中(教師歴14年)。 鎌倉歴はある方に言わせると初心者だそうで...。(汗)


by b_neige(しらゆき)

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