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ガイド協会主催史跡めぐり-海蔵寺-(2012.02.20)

ガイド協会主催の「鎌倉・扇ヶ谷の名刹、特別参拝と特別拝観」に参加しました。半日コースです。
廻ったお寺は3ヶ所、壽福寺、英勝寺、海蔵寺。
まず始めに海蔵寺を訪れました。
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海蔵寺の歴史は前にもご紹介しましたので、今回は省略。
(cf: 扇ヶ谷 海蔵寺の紅葉2011.11.30
臨済宗、建長寺派。室町時代、関東管領を務めた上杉氏の菩提寺です。

今日は、仏殿の薬師如来三尊の参拝がメイン。
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この仏殿は安永5年(1776年)、北鎌倉、浄智寺から移築されたものです。
写真撮影禁止ということで、画像、ネットよりお借りしました。
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中央が薬師如来。脇侍は向かって右、日光菩薩。向かって左、月光菩薩。
このような三尊の形式は、古くはインドで生まれたそうです。
脇侍の菩薩は如来に従って、衆生救済の際、如来を補佐します。
(如来と菩薩の組み合わせは平安時代になってからほぼ定まってきました。)
海蔵寺のこの三尊、いずれも木造、漆箔、玉眼入り。薬師如来像の胸には扉があって、中には土中から発掘されたと伝わる仏頭が納められています。この像を拝観出来るのは61年ごと。最近では昭和55年(1980年)だったとか。次は2041年、う~ん、私、どうかしら???
薬師如来さま、穏やかなお顔立ちです。脇侍の菩薩さまも優美なお姿。うっとり。

この後、普段は入れていただけない客殿に上がって、庭園、書院を特別拝観。
季節が冬なので緑が少ないのが残念ですが、自然を尊ぶ禅宗の精神にのっとり、自然の地形にあらがうことなく、石を置き、樹を植え、心中の自然を表現した池泉式庭園です。
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心落ち着く風景ですね。裏山が借景になっています。
去年建替えなった書院は、いかにも新築という感じですが、そのうち時間と共に周囲の景色としっくりするのでしょう。
客殿の縁台に座って、この贅沢な眺めをもう少しゆっくり時間をかけて味わってみたかったです。

境内の南の隅の岩窟にある鎌倉時代の井戸、十六の井にも寄りました。
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窟の中央に石造の観音菩薩像。その下方に弘法大師像が祀られています。
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十六穴あります。今でもおのおの清冽な水をたたえています。

十六の井、近くの淡いピンクの椿。
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侘助かなぁと思ったのですが、どうでしょう。ちょっと違うかしら?
萱葺きの庫裡、横の紅梅。
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まだ咲き始めたばかりのよう。2月20日というのにね。でも、青空に春の色合い。きれい。
白梅はあともう少しかかりそう。陽射しは春めいてるけど、空気がねぇ、冷たい。
今年の春は足踏みしてる!
続く
Commented by ワッフル at 2012-02-22 22:15 x
2041年とはまた・・・。ちょっと無理かしら??
昭和59年を逃したのは大きいですね。

池泉式庭園、なんだか夢のような景色ですよね。
何だか浮世離れしてて。
Commented by b_neige at 2012-02-23 09:15
ワッフルさん、おはようございます。
薬師如来像の胸の中の「仏頭」、次の御開帳?は2041年ですが、ガイドさんのお話では、国宝館で展示される時、公開されることもあるそうですよ。その時は、忘れずに行かないとね。(^^)
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by b_neige | 2012-02-21 07:28 | 鎌倉ガイド協会史跡めぐり | Comments(2)

フランス語は趣味です。フランス人に日本語を教えていましたが’17.6月より中断中(教師歴14年)。 鎌倉歴はある方に言わせると初心者だそうで...。(汗)


by b_neige(しらゆき)