ガイド協会主催史跡めぐり-海蔵寺-(2012.02.20)
2012年 02月 21日
廻ったお寺は3ヶ所、壽福寺、英勝寺、海蔵寺。
まず始めに海蔵寺を訪れました。
(cf: 扇ヶ谷 海蔵寺の紅葉2011.11.30)
臨済宗、建長寺派。室町時代、関東管領を務めた上杉氏の菩提寺です。
今日は、仏殿の薬師如来三尊の参拝がメイン。
写真撮影禁止ということで、画像、ネットよりお借りしました。
このような三尊の形式は、古くはインドで生まれたそうです。
脇侍の菩薩は如来に従って、衆生救済の際、如来を補佐します。
(如来と菩薩の組み合わせは平安時代になってからほぼ定まってきました。)
海蔵寺のこの三尊、いずれも木造、漆箔、玉眼入り。薬師如来像の胸には扉があって、中には土中から発掘されたと伝わる仏頭が納められています。この像を拝観出来るのは61年ごと。最近では昭和55年(1980年)だったとか。次は2041年、う~ん、私、どうかしら???
薬師如来さま、穏やかなお顔立ちです。脇侍の菩薩さまも優美なお姿。うっとり。
この後、普段は入れていただけない客殿に上がって、庭園、書院を特別拝観。
季節が冬なので緑が少ないのが残念ですが、自然を尊ぶ禅宗の精神にのっとり、自然の地形にあらがうことなく、石を置き、樹を植え、心中の自然を表現した池泉式庭園です。
去年建替えなった書院は、いかにも新築という感じですが、そのうち時間と共に周囲の景色としっくりするのでしょう。
客殿の縁台に座って、この贅沢な眺めをもう少しゆっくり時間をかけて味わってみたかったです。
境内の南の隅の岩窟にある鎌倉時代の井戸、十六の井にも寄りました。
十六の井、近くの淡いピンクの椿。
萱葺きの庫裡、横の紅梅。
白梅はあともう少しかかりそう。陽射しは春めいてるけど、空気がねぇ、冷たい。
今年の春は足踏みしてる!
続く