国立新美術館 貴婦人と一角獣展へ(2013.06.07)
2013年 06月 07日
個人的には、昔々、1976年8月21日にパリで見て以来です。
確か、と思って当時の日記帳?めくってみたら、あったんですよ!
当時からメモ魔だったんですね…。(^^ゞ
以下抜粋
Hôtel et Musée de Cluny(当時の名称)は紀元200年頃に建設されたローマ時代の公衆浴場の跡地に造られており、1F展示室の奥にその遺跡がきれいに残されている部屋があった。パリで一番古い彫刻を見ることが出来た。
*果たしてどんな彫刻だったのか?記述がありません。もうすっかり忘れてしまいました。(>_<)
タピは2Fにあり、もちろん美しく感動したようですが、ガラス細工や宝石も見事だったとあります。
かれこれ37年ぶり。そんな訳で楽しみにしていた本邦初公開の美術展です。
国立新美術館2F。
六面の連作タピスリーが中央展示室にど~んと六帳、ぐるっと円形にかけられています。
一枚目「触覚」(Le Toucher) 373×358
まぁ、テーマはさておき、大変な大きさの目を見張るばかりの素晴らしいタピの出来映えには驚かされます。(全長22mですよ。すごいものです。)
6枚共、赤地に華やかな千花文様(千=mille=ミル 花=fleur=フルール)が地模様。いずれも中央に藍色の楕円形の島?芝生?が置かれ、貴婦人と一角獣と獅子、三日月の紋章の入った旗、左右の木が共通して描かれています。
時代は1500年頃、フランドル地方(フランス北部)で制作されたとか。また、旗や一角獣や獅子が身につけている盾に、フランス王シャルル7世の宮廷の有力者ジャン・ル・ヴィスト(=Jean Le Viste)の紋章があり、このことから、彼がこのタピスリーを注文した人物ではないかと見られているそうです。
Le Visteはリヨン(=Lyon)出身であり、獅子=lion=リヨンはリヨン=Lyonから、また
一角獣は足が速い=visteはViste家からの一致と考えられているそうです。
日の目を見るようになった(国の買い上げは1882年)経緯は、小説家のメリメやジョルジュ・サンドがフランス中部に位置するブザック城で埋もれていたこの連作タピスリーを目にし、作品の中で賛美したことに由来するとか。
会場の2ヶ所に設置された大型スクリーンによる映像が大変きれいで、貴婦人や侍女、一角獣や獅子はもちろん、千花模様、小動物に至るまで6枚を細かく比較していて、鑑賞に際し、大変参考になりました。
こんなに大きな連作タピスリーが六枚揃って残されているなんて素敵なことです。
37年ぶりのフランスの至宝を目の前に、感動もひとしおでした。
その後、ランチタイムは乃木坂駅3番出口向かいにあるレストランFEU(フウ)。(ネットより)
居心地の良い店内で、おしゃべりもはずんだこと!またしても一番最後に、それも遅れてお店を出る始末。(笑)
幼馴染と一緒に。(彼女のお兄さんがパリで料理修行中でした)
クリューニ中世美術館は4年前に行きましたが、
色に驚きと感嘆!圧倒され只ただ感動でした。
このタピはこうしてもう一度観ることが出来ましたが、私もまたフランスに行きたぁ~~い!!!
「貴婦人と一角獣」の興味深い内容のブログ、読ませていただき、大変勉強になりました。
タペストリーは色が褪色したものが多く、きれいでなく今まであまり好きではありませんでしたが、「貴婦人と一角獣」は色がきれいで、中世の作品とは思えない優雅で上品で貴族的な繊細な表現に驚きました。
私も自分なりにこの作品のすばらしさなど感想を書いてみました。
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