大船植物園 9月の花さんぽ(2014.09.03)
2014年 09月 04日
毎月、第1日曜日・第1水曜日に開催されていて、園長さん自ら、園内の見頃の草花や樹木を案内して下さるんです。(初参加!)
入口広場に10:30、集合。なんと40数名いらっしゃいましたよ。やっぱり女性の方々多かったです。
今月の花と樹木というプリントが配られ、それに沿う形で園内を歩きます。(1時間半弱でした)
そんなに沢山の植物を観るわけじゃありません。備忘録がてら、ご紹介しますね。
まずは「ワタ(綿)」。アオイ科
ワタって、ほら、クリスマスの頃になると、ドライフラワーで売ってたりするでしょう?
あれです。これは茶色(綿の色)のワタ。
一度雨に当たってしまうと、色が変わったり、傷んでしまうので、実がはじけたら、採ってしまった方が長く楽しめると教えていただきました。
綿毛の色には白、緑、茶があるそうです。綿毛はそんなに丈夫ではありませんが、肌触りのよい木綿になります。
「ランタナ」クマツヅラ科
これ、写真、あとで撮ろうと思って忘れてしまいました。(>_<) だけど、「ランタナ」はポピュラーですよね。きっと皆さん、ご存知。初夏から晩秋まで長く楽しめる花。花色が変化するので「七変化」の別名があります。
「アサガオ(朝顔)」ヒルガオ科
大船植物園では古典的な大輪のアサガオを中心に30品種くらいを育てているそうです。
朝早いと元気なアサガオにお目にかかれるのですが、何しろ既に11時前。残念ながら、大ぶりのアサガオはもうしおれていました。ただ、新しい品種の中には、朝じゃなくても楽しめるものが出来ているそうで、見たこともないようなアサガオがきれいに咲いていました。
幾つかご紹介しましょう。
変化アサガオ 桔梗(ききょう)咲き(白)
変化アサガオ 黄柳葉白撫子采咲(きやなぎばしろなでしこさいざき)
アサガオは、奈良時代、または平安時代に遣唐使が種子を薬(=下剤)として持ち帰ったことから渡来したそうです。観賞用として、江戸時代に大変品種改良が進みました。日本の夏を代表する花です。
お次は「ジンジャー」ショウガ科
ここのは、オレンジ色。白色の方が香りが強いとか。でも、よい香り。昨日の常栄寺のジンジャーが思い出されます。
「パンパスグラス」イネ科
お話、詳しいですよ~。
ススキに似ていますね。日本には明治中ごろに入ってきたそうです。高さ2、3mまで育つとか。ボリューム感たっぷり。雌雄異株で雌株が美しいそうです。ピンク色もあるんですって。生け花やフラワーアレンジメントに利用されます。
「ハギ」マメ科
ここのハギ、さすがに、ほとんど咲いていませんでした。でも、ハギというのは、土に元気を与える植物だと教えていただきました。栄養分の少ない土地でよく育つので、緑化植物として利用されるそうです。
また、秋の七草の一つとして、古くから親しまれ、万葉集で一番多く詠まれている花だとも。(知りませんでした)
最後は「スイフヨウ(酔芙蓉)」アオイ科
白から大分、ピンクがかってきています。
今月の話題としては、夕顔(ユウガオ)と夜顔(ヨルガオ)の違いのお話がありました。
ユウガオとは、本来、干瓢(かんぴょう)のこと。私たちがユウガオと呼んでいるのは、実は、ヨルガオで、夕方に白い大輪のシルキーな花を咲かせ、翌朝にはしおれます。英名はmoonflower(月の花)。
鎌倉では東慶寺やその近くのイタリアンレストランで、観ることが出来ますね。
今回の花さんぽ、如何でしたか?
全然知らない花もありました。また知ってはいても、そこまで詳しくは知らないことがほとんど。勉強になりました。時間的にも1時間半弱。ちょうどいいかな。
どんな質問にもちゃんとお答えいただけます。楽しかったですよ。
月ごとに変わる?園長さんの帽子にも惹かれて(笑)、是非、次回も、と思いました。