奈良の旅1日目 元興寺(2015.11.18)
2015年 11月 23日
ならまちの入口、柿の葉寿司たなか本店でお昼をいただき、ついで、茶寮万年堂で、かの有名な「まほろばパフェ」をお願いしました。
さて、雨の中、どうするか考えます。ほんとは室生寺・長谷寺まで遠出しようと思っていたのですが、それはまたの機会にして、ならまち辺りを散策することに。
と言っても、2年前に来た時、主人と待ち合わせの空き時間でこの周辺をぶらぶらしたんですけどね。
この日は元興寺を訪れることにしました。(近鉄奈良駅から徒歩15分位)
平城遷都に伴って、養老2年(718)、飛鳥の法興寺(=日本最初の仏寺)が移されて元興寺になりました。創建当時は大変大きいお寺で現在の猿沢池の南端からならまち一帯が境内だったそうです。
途中立寄った猿田彦神社。
元興寺東門になります。
ここから入ってすぐの極楽堂。
雨が結構降っていて、画像からは、あまり歴史の古さが伝わらないかと思いますが、奈良のお寺の丸瓦屋根、美しい甍です。
本堂の向って左手に収蔵庫があり、ここに沢山の歴史ある仏さまが安置されていました。
国宝の五重小塔も。(お寺のHPよりお借りします)
光背が美しかった薬師如来坐像(鎌倉時代)です。(絵葉書から)
では、どうぞ。
こちら、飛鳥時代からの瓦なんですって。
元興寺の前身は飛鳥・法興寺=日本最初の仏寺。百済の国王は、この日本最初の仏寺建立を援助します。この時派遣されてきた瓦博士の作った日本最初の瓦が、現在の本堂・禅室の屋根に数千枚使用されているのだとか。
悲しいかな、降りしきる雨で、どんよりした空の下、その色合いが今ひとつ際立ちません。
ちょっとアップにしてみますね。
このような瓦の敷き方=行基葺き
行基は奈良時代の僧ですが、数多くの寺院の建設にも携わり、土木・建築技術者としても一流でした。行基が発明したわけではないようですが、彼が活躍した時代に多い、この瓦葺きの屋根をこのように呼ぶそうです。
手前の瓦葺きと比べてみましょう。
行基葺きの瓦は一方が細く出来ていて、そのまま重ねていきます。見映えが少々でこぼこ?それに対し、本瓦は見かけがスマート。こちらが主流になっていったわけです。
さて、禅室は外から拝観するのみ、ぐるっと後ろをまわって、反対側から。
早々と椿が咲いていましたので、どうぞ。
どんなご縁でこちらにあるのやら。
元興寺は、観光客が押し寄せるお寺じゃありません。ひっそりした静かな佇まい、はるか昔を思い起こさせる古寺でした。
お次は徒歩すぐの今西家書院へ。