奈良の旅2日目 法隆寺(2015.11.19)
2015年 11月 24日
法隆寺→中宮寺→慈光院→薬師寺→唐招提寺というまさに奈良観光の王道をいく、7時間の一日ツアーです。
観光バス1台での出発でしたが、ピーク時には2台出るそうですよ。この日は40名ほど。
まずは法隆寺へ。多分、中学の修学旅行で訪れているとは思うのですが…。それ以来初めて。そして、中学の時の記憶ですが、どう考えてみても恥ずかしながらないんです。
思うに、修学旅行って、友人とたわむれるということじゃないかと。。。(汗)
奈良市内から1時間はかからなかったと思います。斑鳩(いかるが)の法隆寺(聖徳太子が父、用明天皇のために建立)に到着。
ガイドさんによれば、その昔、斑鳩という翼にまだら模様がある小鳥が多くいて、地名になったとか。
南大門から入山しました。永享10年(1438)に再建されたもの。国宝
こちらは、その中門の左右に立つ日本最古の金剛力士像(奈良時代 国重文)。
五重塔や金堂などに目を奪われ、写真、すっかり忘れてしまいました。<(_ _)>
まずは金堂を拝観。飛鳥時代(国宝)
(絵葉書より)
この三つの仏さまをお守りするように、日本最古の四天王像(国宝)が四隅に。
ここの仏さま達、そんなに大きくない、というか意外と小さいんです。特にお釈迦様。お顔立ちは面長、でもきりっとした感じ、気持ちが引き締まるような。とてもよかったです。
お座りになられている台座は福智院の地蔵菩薩さまと同様、裳懸座(もかけざ)。
それから日本最古の五重塔へ。高さ約32.5m。飛鳥時代(国宝)
お釈迦様の涅槃の塑像群(奈良時代)で、手を挙げてらっしゃる阿修羅様が右奥に確認出来ました。
さて、次に大講堂(平安時代 国宝)でご本尊の薬師如来三尊像(国宝)を拝観し、再び東の廻廊から外へ。
こちらはその廻廊の窓。
先ほど脇を通った左の弁天池と対照的に右には鏡池がありますが、その畔に立つ句碑。
ただ、この俳句、法隆寺ではなく、東大寺近くの宿屋に泊った際作られた、という説もあるそうで。。。ちなみに、法隆寺には柿の木はないそうです。(笑)
その後、大宝蔵院へ。ここは平成10年に落成した法隆寺の宝物庫。飛鳥時代から近世に至る、日本を代表する宝物類が並んでいます。その数たるや膨大で、とてもじゃないけど、時間が足りません。ガイドさんが教えて下さった、見どころの「夢違観音像(悪夢を良夢にかえてくれるという)」(白鳳時代 国宝)、玉虫厨子(飛鳥時代 国宝)、百済観音像(すらりとしたお姿)(飛鳥時代 国宝)のみ拝ませてもらいました。
こちら、百済観音像(ポスターより)
振り返って見る法隆寺・西院の伽藍。
*救世観音像は天平11年(739)、夢殿と呼ばれる東院に安置され、以降長い間、秘仏でした。
明治時代、東洋美術史家のアメリカ人、フェノロサが調査のため法隆寺を訪れ、封印がとかれたわけです。凡そ500ヤード(1ヤード=91.44cm)の長さの木綿の布にくるまれていたそうで、何故に??ミステリーは尽きません。
さて、これにて法隆寺拝観は終了。広さ18万7千m2の境内、国宝・重文だけでも約190件、点数2300余り。1400年に及ぶ歴史は、半端じゃありません。時間がなくて、残念でした。今度拝観する時は、一日かけてもいいかもしれません。
お次は、聖徳太子が母のために建立したという尼寺、旧斑鳩御所・中宮寺に移動です。