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奈良の旅2日目 法隆寺(2015.11.19)

奈良の旅、2日目は観光バス!
法隆寺→中宮寺→慈光院→薬師寺→唐招提寺というまさに奈良観光の王道をいく、7時間の一日ツアーです。
観光バス1台での出発でしたが、ピーク時には2台出るそうですよ。この日は40名ほど。

まずは法隆寺へ。多分、中学の修学旅行で訪れているとは思うのですが…。それ以来初めて。そして、中学の時の記憶ですが、どう考えてみても恥ずかしながらないんです。
思うに、修学旅行って、友人とたわむれるということじゃないかと。。。(汗)

奈良市内から1時間はかからなかったと思います。斑鳩(いかるが)の法隆寺(聖徳太子が父、用明天皇のために建立)に到着。
ガイドさんによれば、その昔、斑鳩という翼にまだら模様がある小鳥が多くいて、地名になったとか。

南大門から入山しました。永享10年(1438)に再建されたもの。国宝
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まっすぐ進むと正面に中門(飛鳥時代)が見えます。国宝
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その向こうに五重塔が。
こちらは、その中門の左右に立つ日本最古の金剛力士像(奈良時代 国重文)。
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中門からは入れません。左側にある弁天池の脇から廻廊(飛鳥時代 国宝)へ。ご存知、エンタシスの重厚な柱が並ぶ廻廊です(東側の鐘楼、中央の大講堂、西側の経蔵をつなぐ)。
五重塔や金堂などに目を奪われ、写真、すっかり忘れてしまいました。<(_ _)>

まずは金堂を拝観。飛鳥時代(国宝)
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内部には、聖徳太子のために作られた金銅釈迦三尊像(飛鳥時代 国宝)、
(絵葉書より)
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その右側に太子の父である用明天皇のために造られた金銅薬師如来坐像(飛鳥時代 国宝)、左側に母である穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后のために造られた金銅阿弥陀如来坐像(鎌倉時代)が並んでいます。
この三つの仏さまをお守りするように、日本最古の四天王像(国宝)が四隅に。
ここの仏さま達、そんなに大きくない、というか意外と小さいんです。特にお釈迦様。お顔立ちは面長、でもきりっとした感じ、気持ちが引き締まるような。とてもよかったです。
お座りになられている台座は福智院の地蔵菩薩さまと同様、裳懸座(もかけざ)。

それから日本最古の五重塔へ。高さ約32.5m。飛鳥時代(国宝)
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一番下の屋根と裳階(もこし)の間で、軒を支える邪鬼。(四隅にあります)
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五重塔の最下層の内陣も見学しました。(北面のみ)
お釈迦様の涅槃の塑像群(奈良時代)で、手を挙げてらっしゃる阿修羅様が右奥に確認出来ました。

さて、次に大講堂(平安時代 国宝)でご本尊の薬師如来三尊像(国宝)を拝観し、再び東の廻廊から外へ。
こちらはその廻廊の窓。
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紅葉はまだ始まったばかりと言う具合でした。

先ほど脇を通った左の弁天池と対照的に右には鏡池がありますが、その畔に立つ句碑。
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ご存知、柿食えば~、という正岡子規による超がつくほど有名な俳句です。
ただ、この俳句、法隆寺ではなく、東大寺近くの宿屋に泊った際作られた、という説もあるそうで。。。ちなみに、法隆寺には柿の木はないそうです。(笑)

その後、大宝蔵院へ。ここは平成10年に落成した法隆寺の宝物庫。飛鳥時代から近世に至る、日本を代表する宝物類が並んでいます。その数たるや膨大で、とてもじゃないけど、時間が足りません。ガイドさんが教えて下さった、見どころの「夢違観音像(悪夢を良夢にかえてくれるという)」(白鳳時代 国宝)、玉虫厨子(飛鳥時代 国宝)、百済観音像(すらりとしたお姿)(飛鳥時代 国宝)のみ拝ませてもらいました。
こちら、百済観音像(ポスターより)
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さて、これで西院の拝観を終了し、夢殿がある東院へと向います。
振り返って見る法隆寺・西院の伽藍。
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東大門(奈良時代 国宝)をくぐって、正面に見えてくる夢殿。
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聖徳太子の遺徳を偲んで天平11年(739)に建立された東院伽藍の中心となる建物です。(奈良時代 国宝)
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ちょうどこの日は、夢殿のご本尊である秘仏・救世観音像(聖徳太子等身と伝わります)(飛鳥時代 国宝)の秋のご開帳日(10/22-11/22)にあたり、色々とエピソードのある救世観音様、拝ませていただきました。

*救世観音像は天平11年(739)、夢殿と呼ばれる東院に安置され、以降長い間、秘仏でした。
明治時代、東洋美術史家のアメリカ人、フェノロサが調査のため法隆寺を訪れ、封印がとかれたわけです。凡そ500ヤード(1ヤード=91.44cm)の長さの木綿の布にくるまれていたそうで、何故に??ミステリーは尽きません。

さて、これにて法隆寺拝観は終了。広さ18万7千m2の境内、国宝・重文だけでも約190件、点数2300余り。1400年に及ぶ歴史は、半端じゃありません。時間がなくて、残念でした。今度拝観する時は、一日かけてもいいかもしれません。

お次は、聖徳太子が母のために建立したという尼寺、旧斑鳩御所・中宮寺に移動です。
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by b_neige | 2015-11-24 07:01 | 奈良のお寺 | Comments(0)

フランス語は趣味です。フランス人に日本語を教えていましたが’17.6月より中断中(教師歴14年)。 鎌倉歴はある方に言わせると初心者だそうで...。(汗)


by b_neige(しらゆき)