人気ブログランキング | 話題のタグを見る

材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)

鎌倉近代美術館の最後の企画展「鎌倉からはじまった1951-2016 PART3」 が1月31日をもって終了しました。最終日、最後だから行ってみようかなとは思ったのですが、大行列というのを聞いて、ちょっと躊躇。。。(>_<) 日曜と重なったこともあったのでしょう。
64年間の、日本で最初の公立近代美術館としての歴史に終止符。淋しいですけど、今後はあの建造物がどうなっていくのか、見守りたいと思います。
cf: 神奈川県立近代美術館 鎌倉館&鎌倉別館建築ツアー(2015.03.15)

さて、2、3日前のことです。2016年度の梅かまくら寺社特別参拝の一覧表を見ていて、2/9(火)の禅居院ってどんなお寺かしらと調べていたところ、摩利支天像がらみで、長いこと忘れていた五所神社の同じ像のことを思い出した次第~。

以前、どこかで(もう忘れてしまいました)五所神社のその像のことを読み、ついでに?五所神社の境内には隠れキリシタンとされるお春さんの石像があると知り、俄然興味がわいたんです。行かなくっちゃって!なのに、今まで長いこと、忘れていて。。。やれやれ。
(禅居院の話じゃありません。まぎらわしくて恐縮~。<(_ _)>)

それで、今日は鎌倉・五所神社へ。
お昼頃の横須賀線、ちょうど前の電車が鎌倉‐逗子間で自転車と接触したとか。大船駅で結構停車し、どうなることかと思いましたが、幸いにも大事に至らなかったようで、程なく動き出し、無事鎌倉入り~。安堵します。

前置き、長くてすみません~。
五所神社には、昔鎌検の勉強で、一度訪れたきり。(ブログを始める前でした)
場所は材木座。近くのお寺は来迎寺とか実相寺になります。

はい、こちら入口の鳥居です。
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_2129898.jpg
小町通りや鶴岡八幡宮辺りは、観光客であふれていますが、ここまで来ると、まず観光の方はいらっしゃいません。とっても静か。海街特有のどことなくのんびりした、開放的な雰囲気を感じる界隈です。
では、参道を進みますね。
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_21295879.jpg
最初に大きな狛犬、そして燈籠、再び小さめの狛犬が並ぶ参道です。
両側には桜に混じって、何本か、まだ小さい玉縄桜が植樹されています。(開花にはまだしばらくかかりそう)

正面の石段のところまで来ました。
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_21304742.jpg
石段下、右側には、旧乱橋(乱橋は鎌倉十橋の一つ)の欄干の手摺石(左)と馬繋ぎ石が無雑作に置かれています。
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_21311036.jpg
なんだか、近所の方の物入れになってるみたい。(笑)

石段を上がると、すぐ右手に庚申塔が並んでいるのですが、
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_21313784.jpg
その右端に例の摩利支天像発見!(麻利支天とありました)
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_22191078.jpg
あまり馴染みがない名称ですよね。
摩利支天とは陽炎(カゲロウ)を神格化した女神だそうです。
目に見えなくとも常に身近に居て、月日に先立って進み、進路の障害になるものや厄を除き、ご利益を施してくれるのだとか。
武家の間では、戦勝の神として信仰され、出陣に際しては鎧の中に秘めてお守りとされました。
また、五穀の結実を豊かにする農業の神ともされたそうです。

お姿ですが、猪に乗っています。そして、三面六臂。
よく見て下さいね。お顔は三面。
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_21401545.jpg
それから六つの腕。
右側から拝見すると、腕は4本あります。
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_2135944.jpg
弓、矢、斧?、あと、右上のは何かしら??
左側からだと、残り2本の腕。
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_21361556.jpg
上に振りかざしているのは剣だと思いますが、もう一つは、う~ん、よくわからず。。。

ただね、本来、摩利支天像は、出来るだけ小さく作る方が望ましいんですって。
ちなみに、日本三大摩利支天は、金沢の宝泉寺(ほうせんじ)、上野アメ横の徳大寺(とくだいじ)、そして京都建仁寺(けんにんじ)の塔頭(たっちゅう)禅居庵(ぜんきょあん)ですって。
五所神社のこの摩利支天像、とても美しい石像なんですが、どうしてこちら(神社の境内)に置かれているのかしら??不思議不思議。。。

この向かいにある石上稲荷社です。
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_21403142.jpg
祠の中には、豆腐川の河口にあった石が祀られています。
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_21404788.jpg
海水浴客や舟を操る漁師に悪さをしたため、陸に引き上げられ、個人宅に安置されていたものを、こちらに移したそうで。

その左側、国指定重要美術品の板碑になります。
材木座 五所神社の摩利支天像(2016.02.02)_e0245404_2141072.jpg
大日如来の「バン」の梵字が刻まれた板碑。弘長2年(1262年)の銘あり。きれいで神秘的な感じがする板碑です。

それでは、やっと、お神輿蔵と本殿へ。
少々疲れました。皆さんもでしょう?(笑) 
続きます
Commented by ヒロリン at 2016-02-03 05:24 x
五所神社、不思議な空気感がありますよね。

私は、昨年の今頃<ミモザ>の花にはまっていて
「鎌倉でミモザが見られるお寺」ということで来迎寺に
行きました。

そして、その来迎寺の近くにある五所神社に寄りました。
Commented by b_neige at 2016-02-03 13:54
昔訪れた時、板碑や、石上稲荷のことはちゃんと確認したんですよ。

でも、、摩利支天像やお春像は全然記憶になくて。きっと当時は、庚申塔とか石像とかには関心がなかったんだと思います。

ミモザ、実相寺のものですが、Part2でご紹介しますね。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by b_neige | 2016-02-02 22:09 | 鎌倉歩き | Comments(2)

フランス語は趣味です。フランス人に日本語を教えていましたが’17.6月より中断中(教師歴14年)。 鎌倉歴はある方に言わせると初心者だそうで...。(汗)


by b_neige(しらゆき)