今年の紅葉は鎌倉に限らず、どこも今ひとつということですが、それでも12月に入り、紅葉シーズン突入の声を聞くと、やはり気になり、足が向いてしまいます。プラス、今日は朝から願ってもない快晴!
北鎌倉、山ノ内の明月院を目指します。
北鎌倉の駅から建長寺方面に5分程歩いて、明月院通りの標識が見えたら、左折。徒歩10分もかかりません。
この明月院通り、車が時折通るのを除けば、川沿いの、せせらぎの音を聞きながら歩く、なかなか魅力的な小道です。イチョウの黄葉が進んでいます。
さて、明月院。
総門の向こうが紅く染まっています。なんだか紅葉が期待できそう!
明月院・・・・・鎌検公式テキストより
臨済宗、建長寺派。山号は福源山(ふくげんざん)。
平治の乱で戦死した首藤刑部大輔俊道(すどうぎょうぶだゆうとしみち)の菩提を弔うため、1160年その子、山ノ内經俊(つねとし)が明月庵を創建。1265年、北条時頼が最明寺を創建するも廃寺。その後北条時宗が蘭渓道隆を開山として禅興寺を創建。1380年、上杉憲方(のりかた)が足利氏満から禅興寺中興の命を受け寺域を拡大、関東十刹の一位となるが、明治初年廃寺となり、筆頭の支院だった明月院だけが残った。
つまり、ここは最初、明月庵。次に最明寺、その後禅興寺。最後に明月院と、紆余曲折の歴史を辿ったお寺です。
紫陽花の時季以外は入山料300円。パンフレットを頂いてさぁ、入山。
紅葉、期待以上です。傷んでいる木もありますが、思った以上に見事。
右奥に見えているのは北条時頼霊廟。
アングルを変えて。同じ時頼霊廟。紅葉が美しいです。
時頼霊廟隣にあるお茶室、月笑軒。お抹茶、珈琲などいただけます。
桂橋の上から。時頼霊廟方面を見下ろして。
青空に映える紅葉。
同じく桂橋の上から。正面参道方面。
紫陽花はないけれど、磨り減った鎌倉石の石段が続く趣ある参道ですね。
山門をくぐります。
ここにはいつもセンスある季節のお花が飾られています。
小粋な演出。
そして、今日の円窓。悟りの円窓です。
写真が順番待ちになる位、人気No1のスポット。陽射しに輝いて、大変美しいです。
開山堂。静寂の中、周囲の紅葉も絵のよう。
開山堂の傍には鎌倉十井の一つ「瓶(つるべ)ノ井」があります。
また、開山堂横のやぐらの中には中興の祖、上杉憲方の墓といわれるものがあります。
このやぐらは羅漢洞とも呼ばれ、鎌倉市で現存するやぐらでは最大級。壁面中央に釈迦如来、多宝如来の二仏と、両側に十六羅漢が浮き彫りにされ、中央に上杉憲方を祀る宝篋印塔、その前には禅宗様式の香炉が安置された美しいやぐらです。
花想い地蔵さま。
さて、今回はこの後、花菖蒲の時季とこの紅葉の時季だけ、入れていただける後庭園を見学。
画像が多すぎるので、次回にまわすことにしますね。
どうぞ悪しからず。では。