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ガイド協会史跡めぐり-龍口寺-(2012.01.24 part2)

龍口明神社から20~30分歩いたでしょうか、龍口寺到着です。

西隣には昔の龍口明神社の鳥居と拝殿がまだ残されています。昔はこの地は鎌倉でしたが、今は藤沢市。お隣の龍口寺は藤沢市のお寺なんですが、この旧龍口明神社境内に限って、鎌倉市になっているそうです。飛び地とか。住所は鎌倉市津1番地。おもしろいですね。

龍口寺・・・・・ガイド協会資料より
日蓮宗霊跡本山 山号 寂光山龍口寺 開山 日法上人
この地は鎌倉時代には龍ノ口刑場であった。日蓮宗の開祖・日蓮は文永8年(1271)9月12日に処刑されようとした時、江ノ島方面から光の玉が飛び来たり、首切り役人は刀を取り落とし地に倒れたといわれる。
(この時の光の玉はハレー彗星だったという説もあるそうです。)
死刑は免れ佐渡への流罪に変更された。この事件を日蓮宗では龍ノ口法難と呼ぶ。その後、延元二年(1337)に日蓮の弟子、日法がこの地を「龍ノ口法難霊跡」として敷皮堂という堂を建立し、自作の祖師像(日蓮像)と首敷皮石を置いたのが龍口寺の始まりと伝わる。

龍ノ口刑場跡の碑。
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仁王門をくぐります。
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仁王尊像は浅草寺の仁王門の彫刻家、村岡久作氏。
(画像、左右の仁王像を連結しています。)
門の天井には龍が。
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山門。
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元治元年(1864)竣工。欅(けやき)造り銅板葺。大阪雲雷寺の発願で、豪商鹿嶋屋某が百両寄進し建立された。(今なら六億円以上とか)
中国の故事にちなんだ素晴らしい彫刻が何枚も掲げられています。
そのうちの一枚。
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「覆水盆に返らず」
実は正面に「龍口寺」、裏面に「寂光山」の扁額が掛っていましたが、昨秋の台風で落下。修理中だそうです。
裏面。
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写真で色が変わっているのがわかりますか?90年ぶりに外したそうですが、なんとそこに翼の生えた龍が。
今年は辰年だし、しばらくこのままにしておくそうです。

大書院。
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明治初年、信州松代の蚕糸御殿(旧松代藩邸)を移築して建立されました。欅造り瓦葺。
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見応えがあります。鬼瓦と「井桁に橘」の宗紋。龍。

大本堂。ここも実は作秋の台風の被害で修理中。部分的に青いビニールシートがかかっているので、ネットから画像お借りします。(大変きれいな画像。この日は曇りでしたけど。)
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天保3年(1832)竣工。欅造り銅板葺。法難時に日蓮が足元に敷いていた敷皮石を安置することから敷皮堂とも称される。手前に手水舎。奥に五重塔。
大本堂正面の彫刻。
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龍と鳳凰です。

五重塔。
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明治43年竣工。白木の総欅造り。銅板葺。釘を使わない組み込み式で造られています。

御法窟。
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龍ノ口法難の際に日蓮が入れられていたとされる土牢。

広い境内です。大書院2階大広間で須藤上人さまのご法話をうかがいました。龍口寺の由来(縁起)、龍神伝説など。(須藤上人さまはまだお若く、なんと187cmという上背。関係ないですね。はい。)
2階の大広間からは相模湾の海、目の前の江ノ島がよく見えました。
さぁ、次は弁天橋を渡って、いよいよ江ノ島、江島神社!
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私はかれこれ10年振りかな。ちょっと観光気分。(でいいのかしら?)
Commented by ワッフル at 2012-01-27 09:48 x
龍口寺わりと行きます。五重の塔が大好きで、いつまでも、ただ、眺めています。

私は今まで、ふらっと寺社に立ち寄り、思いがけなく季節の花に出会ったり、境内をただのんびり歩く、というタイプでした。

こちらのブログに出会ってから、きちんと歴史や季節を調べ、ポイントをはずさずに見る楽しみ方を知りました。

龍口寺のこと、何も知らなかった自分に驚いています。(恥)

扁額が落ちたとは驚きです。龍が隠れていたのですね!早速見に行かなくちゃ。
Commented by b_neige at 2012-01-27 18:55
ワッフルさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ワッフルさんのように、素直に感じるままに、という見方もあっていいと思います。
私はね、ほら、鎌検あるから・・・。(笑)
龍について少し。
翼のある龍を應龍というとか。
東洋の龍は翼の無いものが普通ということですが、そういう龍もいるそうです。
『蛇が長い年月を経て虺(き)になり、それが500年経つと蛟(みずち)になり、さらに1000年経つと龍になる。そしてその龍が更に500年経つと角龍となり、更に1000年経つと應龍になる』とネットにありました。
つまり應龍が龍の最高ランクということになりますが、説は多々あるようですよ。

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by b_neige | 2012-01-26 10:53 | 鎌倉ガイド協会史跡めぐり | Comments(2)

フランス語は趣味です。フランス人に日本語を教えていましたが’17.6月より中断中(教師歴14年)。 鎌倉歴はある方に言わせると初心者だそうで...。(汗)


by b_neige(しらゆき)