ブリヂストン美術館 ドビュッシー、音楽と美術展(2012.09.27)
2012年 09月 27日
ドビュッシーの生誕150年を記念した展覧会で、フランスでは今年2月22日から6月11日までオランジュリー美術館で開催され、大変な人気を呼んだそうです。日本では、ブリヂストン美術館のみの開催。オルセー、オランジュリー、2館から約40点が来日しています。
ドビュッシーと美術(19世紀末の印象派や象徴派)、さらにはジャポニスムなどの関係に焦点を当てた企画で、絵画、彫刻、工芸作品のほか、愛蔵品や直筆の手紙、写真などの資料も展示されています。
構成は、第1章 ドビュッシー、音楽と美術にはじまって、第10章 新しい世界まで。
細かく分けられています。
ただ、ここでとまどうのは、私だけではないと思うのですが、ドビュッシーって、作曲家でしょう?ドビュッシー展といっても、なんだかイメージが湧かなくて。
実は、私事ですが、高校からは選択で美術をとったもので、音楽にはいかんせん、造詣がなくて。。。
恥ずかしながら、よく分からないというのが本音。。。(^^ゞ
とりあえず、ドビュッシーはフランスを代表する音楽家。ユーロ紙幣が流通する前、旧フランスフラン紙幣(20フラン)にその肖像が使われていました。
ドビュッシーの後ろには海が描かれています。(代表作『海』を象徴)(1980-1997年発行)
ちなみに、最後の50フランがサンテグジュぺリ、100フランがポール・セザンヌ、200フランがエッフェル、500フランがピエール・キュリー&マリ・キュリー夫妻でした。
つまり、ドビュッシーがフランスの偉人だということがわかります。
それ故、フランスで評判だった展覧会というのも納得。ただ、日本ではどうなのかなぁ?
今ひとつ、ピンと来ないのはドビュッシーの音楽にうとい私だけなのでしょうか…。
通常の画家本人の○○展というなら、分かりやすいんですけどね。。。
とかまぁ、ぐちゃぐちゃ言ってもはじまりません。
以下、印象に残った作品を一部ですが並べてみます。
第1章 ドビュッシー、音楽と美術
第2章<選ばれし乙女>の時代
第3章 美術愛好家との交流
第4章 アールヌーボーとジャポニスム
第8章 美術と音楽の親和性
第9章 霊感源としての自然-ノクターン、海景、風景
この絵の額が漆?の一風変わった額でユニークでした。
これら海の絵は旧20フラン紙幣のドビュッシーの背景にも通じるものがありますね。素敵な作品でした。
結論です!
この美術展で、ドビュッシーの音楽、音色の使い方が、印象主義等の絵画における色彩に多大な影響を受けていることを知りました。もちろんそれがすべてではありませんが、ドビュッシーほど色彩感覚を音で表した作曲家はいないんだそうです。
第4章に展示されていた、自分の楽曲の一部を書き記し、思い出としてルロール姉妹に贈った日本の扇子など、ドビュッシーの風流さも伺え楽しめました。(お借りした画像です)
おまけ
ドニの子どもを描いた作品(私が好きな作品です) * ドビュッシー展の展示作品ではありません