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北鎌倉 円覚寺宝物風入へ(2012.11.04)

円覚寺の宝物風入を観てきました。
11月2日(金)~4日(日)9:00~16:00(日曜は3:00迄) 
通常の一般拝観料300円+特別拝観料500円。

* 風入れとは、収蔵している文化財を虫干しを兼ねて展示するもの。
円覚寺の代表的な展示品としては、「重文 北条時宗書状」、「重文 仏涅槃図」など数百点。
また、上記期間に合わせて、国宝「舎利殿」が特別公開される。

北鎌倉、円覚寺と建長寺では毎年11月初旬、秋の爽やかな気候の頃を見計らって、宝物風入が行われています。
昨年、建長寺に行かせていただいたので、今年はこちらへ。
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会場は円覚寺境内方丈です。
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残念ながら、方丈内部の撮影は禁止。
受付で頂く目録とチケット
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第一展示場(大方丈)に73点、第二展示場(大書院)に83点、陳列物は62点、第三展示場(小書院)に21点。◎がついているのが重文なんですが、いくつあるんでしょう。結構な数ですよ。80点以上。すごい。

第一展示場
☆「五百羅漢図、33幅」。色調が暗く、あまりよくわからないのですが、一つ一つが大きく沢山あり、圧倒されます。
☆「仏涅槃図」。272.0cm×185.8cm
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お釈迦さまの涅槃の様子を描いた鎌倉後期の作品。横になったお釈迦さまを取り囲み多くの人々や動物達が描かれています。右上にお釈迦さまの実母・麻耶夫人(まやぶにん)が飛来しています。大きなもの。
☆岸駒筆による虎・開山像・龍。
真ん中の開山像に鳩が二羽描かれています。宋で鳩の夢を見た開山さまが鎌倉に着き、鶴岡八幡宮で鳩を見かけて縁を感じ喜ばれたという説明書きがありました。

第ニ展示場(メインかな)
☆夢窓国師像(黄梅院蔵)
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☆後醍醐天皇、後光厳天皇、後土御門天皇、伏見上皇墨書。開山・無学祖元、一山一寧、夢窓疎石墨書。北条時宗、貞時、高時の墨書。足利義満墨書。
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なんだかちんまりした書ですが、へぇ~と印象に残りました。
他に足利尊氏、基氏、持氏の墨書等々。膨大な数の墨書が所狭しと無造作にあちこちにかけられて驚きます。

第ニ展示場の陳列物
☆漆前机
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文様の表現、彫り方、塗りなどが後の鎌倉彫に大きな影響を及ぼしたとされます。
☆銅造阿弥陀如来両脇侍立像
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舟形の光背。そんなに大きくありません。これ、素敵でした。

第三展示場(小書院)
☆円山応挙筆「虎図」。虎の瞳が印象的。
☆雪舟筆「山路行」。
☆牧渓筆「岸寿遊猿図」。猿が可愛らしくて微笑ましい作品。
☆玉縄城主・北条氏康書状。

以上、思いつくままに並べてみました。他にも、「法衣」や「法具」など多数、展示・陳列されています。
長い時を経て今、拝見出来るのが信じられないものばかり。これは必見ですよ~。

会場から出ると、秋の抜けるような青空が広がっていました。
特別公開されている円覚寺国宝、舎利殿に向かいます。
おまけは、仏殿裏のヒメツルソバ。
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今、満開です!
続く
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by b_neige | 2012-11-04 16:37 | 鎌倉歩き | Comments(0)

フランス語は趣味です。フランス人に日本語を教えていましたが’17.6月より中断中(教師歴14年)。 鎌倉歴はある方に言わせると初心者だそうで...。(汗)


by b_neige(しらゆき)