比企ヶ谷 妙本寺のカイドウ(2013.04.04 part2)
2013年 04月 05日
もちろん、カイドウの花がお目当てです。
さくらの次に咲くのは、この花ですものね。
妙本寺の参道。
でも、見て下さい。二天門前も爽やかな緑ですよ。
絵になる二天門。
右側のカイドウの方が古いそうです。
批評家・小林秀雄(1902-1983)と若くして夭折した詩人・中原中也(1907-1937)のお話です。
中原中也は大正12年、16歳で女優・長谷川泰子(1904-1993)と知り合い、翌年より同棲。大正14年、泰子とともに上京。小林秀雄と出会うわけですが、なんと小林秀雄に泰子を取られてしまうのです。
小林秀雄『中原中也の思い出』の中に、この間の経緯が語られ、晩春の妙本寺の散り行くカイドウの下で、中也と会い語ったエピソードが出てくるんです。
ただ、今ある妙本寺のカイドウはこのエピソードのカイドウから3代目なんだとか。
妙本寺のカイドウ、2日続いた雨にもめげず、ふっくらとした可愛い花を沢山つけて、今盛り。
日蓮像の背後から境内を。