ガイド協会史跡めぐり-百八やぐら(2013.04.23)
2013年 04月 23日
「百八やぐら、天園から横浜自然観察の森へ」というタイトルがついています。
百八やぐらには、2年程前やはりガイド協会で行ったことがあります。
でも、行って、複数のやぐらを見たことは覚えているのですが、一体どの辺りだったのか、
ハイキングコースから外れた道だったので、どうしても思い出すことが出来ず、今回もう一度、しっかり場所を把握しようと参加することにしました。
大船から鎌倉湖畔方面のバスに乗り、「半僧坊下」で下車。今泉台6丁目の公園口からほんの数段の階段を上るだけで天園ハイキングルートに合流出来るんです。覚園寺方面、建長寺方面そして大平山方面の分岐点になります。
百八やぐらは実はこの辺りにあるのですが、道がないので、とっても判り辛いんです。
例によって、ガイドさん、うそでしょうと思うような細い小路をササッと入って行きました。先ほどの分岐点のすぐ近くなんですけど、今度来たらわかるかしら、もう不安。(笑)
「百八やぐら」とは?
杉ヶ谷と呼ばれる谷戸の斜面(覚園寺裏山一帯)に沢山のやぐらがある。現在、177基。鎌倉で最も規模が大きいやぐら群。「百八」とは、百八煩悩から付いたものと考えられ、明治37、38年ごろ山頂付近のやぐら群の一列に、西国八十八ヶ所になぞらえて弘法大師の石像を安置し、それらを「百八やぐら」と呼んだのが始まりとされる。
やぐらの奥の壁面に、五輪塔や仏像を浮彫にしたもの、阿弥陀如来、薬師如来、毘沙門天などを意味する梵字が刻まれているものなどあり、鎌倉におけるすべてのやぐらの形式をここで見ることが出来る。広さは1㎡から大きいものでは10㎡。県指定史跡。
最初にその弘法大師が並んだやぐらを見ました。
百八やぐらは山の斜面に5、6段にもなる、大変規模の大きいやぐらです。江戸時代後期の「鎌倉攬勝考(らんしょうこう)」には、この百八やぐらの中のいくつかのやぐらについて、図とともに掲載されているそうです。
いくつかご紹介しましょう。
「十三五輪窟」
「大五輪窟」
「板塔婆五輪窟」
やぐらの後は、天園ハイキングコースに戻り、鎌倉で一番高い大平山を目指します。