横浜美術館 プーシキン美術館展(2013.08.02 part2)

横浜美術館正面。
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お花がきれい。ミストが真夏らしいですね。

プーシキン美術館とは、ロシアの首都モスクワの中心地にあり、サンクト・ペテルブルグのエルミタージュ美術館と並んで、西洋絵画コレクションでは質の高い国立美術館。なかでも、屈指の名品を揃えたフランス近代絵画コレクションは高い水準にあるそうです。

これら優れたフランス絵画をロシアにもたらしたのは、
その1、エカテリーナ2世らロマノフ王朝の歴代皇帝や貴族(ニコライ・ユスーポフ、アレクサンドル2世)たち
その2、モスクワの大富豪(セルゲイ・シチューキン、イワン・モロゾフ)たち
伝説のコレクターと呼ばれたこの二人のコレクションは、エルミタージュ美術館とプーシキン美術館に分納されているそうです。
当時のロシアにとって、フランスは憧れの国だったんですね。

収蔵品なんと67万点余のうち、選りすぐりの66点が来日している今回の美術展、副題に、「17世紀から20世紀まで約300年にわたるフランス絵画の栄光の歴史をたどる」とあります。
実は東日本震災の年に開催される予定でしたが、あの年は中止になり、今回2年ごしの開催となった美術展なんです。(まだまだ、福島の原発事故は問題続きですが…。)

午後からの鑑賞でしたが、結構混んでいました。夏休みということもあり、子供達も多かったです。(子供達はマンモス展の方かな、と思うのですが)

さて、構成と作品を見ていきましょう。
第1章 17‐18世紀 古典主義、ロココ
プッサン、ブーシェなど。

第2章 19世紀前半 新古典主義、ロマン主義、自然主義
アングルの「聖杯の前の聖母」は人気があるようでした。まさにアングルって感じで大変美しい聖母でしたが、目線が今ひとつ好みじゃなくて...。(>_<)
ジャン=バティスト=カミーユ・コロー「突風」1860年代半ば‐1870年代前半
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なんか、この感じ、イギリスのエミリー・ブロンテの「嵐が丘」っぽくありません?
コローの絵のしては動きがあるし、深緑の色調に惹かれました。
他に、ミレー!、ウジェーヌ・ドラクロワなど。

第3章 19世紀後半 印象主義、ポスト印象主義
ピエール・オーギュスト・ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」1877年
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パァッと華やかな作品です。柔らかなものうげな表情のジャンヌ。なんて幸せな雰囲気が漂う肖像画でしょう。
ルノワールって、実物以上におまけして描く画家さん。こんなに素敵な肖像画だったら、どこからもひっぱりだこですよね。

もう一枚、ルノワール「セーヌの水浴(ラ・グルヌイエール)」1869年
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ルノワールの行楽地のこういう感じの絵、珍しいと思います。

ポール・セザンヌ「パイプをくわえた男」1893~96頃
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いかにもセザンヌらしい作品。画面右上、よく見て下さいね。セザンヌ夫人の肖像画が貼られていますよ。なんかおもしろい。人物も傾いていますが、テーブルも、そして貼ってあるセザンヌ夫人も傾いています。色々試行錯誤して考えられている構図なんですね。

もう一枚、ルイジ・ロワール「夜明けのパリ」1880年後半‐1890年代前半
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よい雰囲気の絵で好きでした。

第4章 20世紀 フォーヴィズム、キュビズム、エコール・ド・パリ
アンリ・ルソー「詩人に霊感を与えるミューズ」1909年
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モデルは詩人のアポリネールと恋人マリー・ローランサン。こんなにいかつい感じの二人ではないのに…。特に、左のローランサン、マツコデラックスみたい~。笑える。
ルソーの作品に描かれる植物はいつも幻想的で、ユニークなセンス!
* アポリネールとローランサンの写真、おまけでアップしておきます。(1913年仏・ノルマンディで)
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マティス「カラー、アイリス、ミモザ」1913年
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100年前の絵なのに、色彩が生き生きして、全然古びてない。いいなぁ。

美術展の感想:
プーシキン美術館のフランス絵画。有名どころの画家さんたちの作品がずらずら並んでいます。豪華です。よくもまぁ、こんなにあったものだと感心します。
マティスの金魚の絵が個人的に好きなんですが、今回は来日していなくて、それだけ心残り。
ルノワールのあのバラ色の頬のジャンヌさんの肖像画、やっと拝見できました!やっぱり見どころはあの絵かなぁ。
by b_neige | 2013-08-02 22:47 | 展覧会など | Comments(1)
Commented by desire_san at 2013-08-14 18:29
こんにちは。
プーシキン美術館を思い出しながら、展興味ある内容読ませていただきました。
ルノワールやゴーギャン、セザンヌ、ルソー、アングルなどの傑作もよかったですが、私が知らなかった画家の作品も傑作ぞろいで、質の高いコレクションは素晴らしいと思いました。

すべての作品は書ききれませんが、特に子心に残った作品をできるだけ取り上げて作品の感想などを自分なりに書いてみました。
読んでいただけるとうれしいです。ご意見などコメントなどをいただける私も勉強になりますので、大変感謝致します。

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