京都二日目 御寺・泉涌寺(2014.12.2 part3)
2014年 12月 09日
東福寺からは徒歩15分位かな、そんなに遠くありません。(総門まで)
でもこの総門から、だらだら続く坂道を延々と上るんです。上り詰めた辺り、左手に大門があり、受付の向いに楊貴妃観音堂が建っています。
以前TVで見てから、一度実物をと思っていました。(鎌倉の浄光明寺はここ泉涌寺の末寺、境内に楊貴妃観音の摸刻(石像)が置かれていますよね)
堂内はやはり暗く、一生懸命目を凝らしてお顔拝見させていただきましたが、内陣の向こうにお祀りされているし、なかなか細部までは無理。でもおきれいで上品な佇まいのお姿でした。
堂内で買い求めた写真のスキャンです。
大門までせっせと坂道を上りましたが、本堂(仏殿)は参道を下った正面にあります。
大きな堂内の一番上には鏡天井なるものがあり、狩野探幽筆の蟠龍図が描かれています。
お祀りされている三世仏の後壁にも狩野探幽筆による大きな白衣観音像がありました。
(仏殿の後ろには舎利殿がありますが、拝観は出来ません)
こちら、絵葉書のスキャン。
「泉涌寺」 (ここは皇室の菩提所で御寺と呼ばれています)
天長年間、弘法大師がこの地に草庵を結び、法輪寺と名付けられたことに由来。(のちの仙遊寺)
建保6年(1218年)、開山・月輪大師・俊芿(がちりんだいし・しゅんじょう)にこの仙遊寺が寄進され、この時境内に新しい泉が湧き出たことから、泉涌寺と改めたそうです。
こちらが、仏殿右横にある泉涌水屋形。
皇室関係の霊明殿(御真影・御尊牌等が奉安されています)は拝観不可。手前にある唐門からちらっと見えるだけ。もちろんその背後に位置する月輪陵・開山堂なども全然見えません。
本坊入口に御座所の拝観受付がありました。御座所(パンフより)
そして、こちらがカメラOKだった御座所庭園。
昭和天皇がかつて御陵参拝の折、この庭をめでられ、お詠みになった歌だそうです。
「春ふけて 雨のそぼふるいけ水にかじかなくなり ここ泉涌寺」
京都2日目は桂離宮をはじめとして、東福寺、泉涌寺と広大な境内を有するお寺を廻り、時間がかかりました。12月に入って日も短くなり、4時過ぎには大分暗くなって冷えてきます。泉涌寺の別院・雲龍院の庭園(悟りの窓があります)も拝観したかったのですが、時間切れで残念でした。
この日の最後は、紅葉の季節ということで夜間特別拝観でライトアップされた高台寺塔頭・圓徳院(北の政所ねね様ゆかり)へ。庭園を楽しみました。こちら北庭。
お楽しみの夕食は、祇園・花見小路のお店で~。♪ 懐石の焼き物が美しかったので、これだけパチリ。