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京都三日目 永観堂禅林寺(2014.12.03 part4)

京都三日目もそろそろ大詰めです。哲学の道を歩き終わって、永観堂禅林寺に向いました。
貞観5年(863年)、清和天皇の勅額を賜り禅林寺となりました。禅林寺を永観堂と呼ぶのは、永観律師がこの寺の中興の祖であることから。

こちらは永観堂総門前。
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ここで交通整理に当たっていた警備の方が、先週はここ、ぎっしり満員で身動きも出来ない状態だったと教えてくれました。
京都では2日目に訪れた東福寺と並んで紅葉の古刹になります。
1週間経って、人出はもちろん落ち着いていますが、モミジは散り始めて残り3分といった具合でしょうか。
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散り際の美しさはもう通り越しているかも。それでもないよりずっとまし?(笑)
超がんばって、残っているモミジ&山裾に立つ多宝塔です。
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これは、多分釈迦堂だったと思います。
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大玄関から受付を通って、特別寺宝展を拝観しました。(建物内部は撮影禁止)
古方丈、瑞紫殿、釈迦堂、阿弥陀堂と、それぞれ大きなお堂。そこに架けられている沢山の重要文化財、「仏涅槃図」や「十界図」、「山水図」、襖絵等々、それに仏さま、不動明王、愛染明王、そして、蒔絵や硯箱、舎利塔など、多数の寺宝。大変充実しています。
こちらは、庭園を釈迦堂側から。
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古方丈につながる鶴寿台から。
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釈迦堂前の唐門。
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勅使門です。天皇の使いは、この盛り砂を踏んで身を清めてから、中に進んだそうです。

釈迦堂脇の庭園。
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一番印象に残っているのは、阿弥陀堂に安置されているご本尊「みかえり阿弥陀如来」(重文)です。お寺でいただいたパンフレット、スキャンしますね。
右側の仏さまです。
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[パンフレットから抜粋:
禅林寺中興の祖・永観は、本尊・阿弥陀如来像の前で、ひとり日課の念仏修行を修していた。ふと気がつくと、いつの間にか本尊の阿弥陀如来像が、永観の先に立って念仏行道をはじめられた。あまりのありがたさに、永観は堂の隅に立ち止まり、感涙してしまった。永観が歩みを止めたのに気がつくと、阿弥陀如来は左に振り返り「永観おそし」と言葉を発せられた。末代の衆生済度の証拠に、この姿を永くとどめたまえと永観が祈ると、阿弥陀如来像は振り返った姿のままとなったという。

現代の私たちが、みかえり阿弥陀のお姿に教えられるもの、それは、遅れるものを待つ姿勢、思いやり深くまわりをみつめる姿勢、そして自分自身をかえりみ、人々とともに正しく前へ進む姿勢。それはまた、阿弥陀さまの私たちへの思いなのです。]

とってもおきれいなお姿で、拝観出来て嬉しかったです。堂内は修復工事が完了して、極楽浄土を思わせる大変華やかな彩色が施され、鮮やかでした。(一部、あえて現状のまま残されている個所があります。もちろんそちらの方が侘び寂びを感じます。彩色って難しいですね。)
こちらが拝観後出てきた場所。その阿弥陀堂の前です。
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彩色、如何でしょう?
また、おもしろいなと思ったのは御影堂の後ろに植えられていた「三鈷(さんこ)の松」と呼ばれる珍しい松の古木。葉先が2つじゃなくて3つに分かれているんです。「三鈷」とは「智慧」「慈悲」「まごころ」で、この松の葉を持っていると、3つの福が授かるそうです。売店に無料で、落ちたこの松の葉が置かれていました。で、1本、いただいてきました~。
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すごいでしょう?(^^) 長いんです。27cmもあるんですよ。

あとは放生池のまわりで、撮った紅葉です。
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カモもいました。
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永観堂、最後のモミジ、堪能しました。
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さて、この後は、ぼちぼち歩いて、
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南禅寺へ向いましたが、さすが3日目、3時過ぎて疲れてきました。南禅寺も大きなお寺で、残念ながら、もう拝観する余力が。。。(>_<) というわけでパス~。

でも、その代わり?南禅寺の先にある山県有朋の別邸・7代目小川治平衛作庭「無鄰庵」に寄りました。次回は、晩秋の京都の旅、ラストのレポートです。あと、1回です。どうぞご辛抱下さいね。
続く
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by b_neige | 2014-12-12 07:06 | 京都のお寺 | Comments(0)

フランス語は趣味です。フランス人に日本語を教えていましたが’17.6月より中断中(教師歴14年)。 鎌倉歴はある方に言わせると初心者だそうで...。(汗)


by b_neige(しらゆき)