妙高院の萩を見てから、まずはお参り。
仏殿の前にそびえるビャクシン(右側4株、左側3株)は開山・蘭渓道隆が中国からもって来た種子を建長寺創建の際にまいたと伝わります。
もうかれこれ800年ほど前のこと。近年は木材腐朽菌の仲間のキノコが発生し、劣化が危惧されていましたが、平成22年に社団法人ゴルファーの緑化促進協力会により、当面の対策が実施されたそうです。(説明の看板が立っています)
参道に咲く彼岸花。
こちらは塔頭・龍峰院へ向う参道入口で。
そして、「虫塚」なんですが、半僧坊のこの入口から入ってすぐの左手にあります。
入口です。
左側はカブトムシのモーニュメント。腰掛ですよね。
右側はクワガタ。
カブトムシもクワガタも昆虫の代表挌ね。
肝心の虫塚はやぐらの前。
今年6月4日(語呂合わせで「虫」の日)に、解剖学者で虫収集家としても知られる養老孟司氏が音頭を取って、出来上がりました。もちろん、法要も営まれたそうです。
なんだか、よくわからない形。白い金網は虫かごのイメージだと思うのですが。。。
建築家・隈研呉(くま・けんご)氏の設計。なんでも、虫が天へと飛翔する姿を再現しているとか。むむ、ちょっと難しい。。。
この白い金網にはガラス繊維を混ぜた土を吹きつけ、暖かくやわらかい質感にしてあるそうです。(触ってみましたが、ざらざらした感触でした) 時が経つにつれて、これに苔が生え、周辺の自然と相まって馴染んでいくよう考えられているんですって。
グルッと白い金網に取り巻かれ、
真ん中には、なにやらオブジェが。
上から覗くと、こんな風。
私は、知らなかったけれど、養老氏がとりわけお気に入りという「ゾウムシ」だそうです。
虫の供養と共に、来訪者が地球環境について考えてくれたら、との思いがこめられている「虫塚」。虫も住めない環境って、人間にもハードな環境ですよ。ありえません。一人一人が自覚しなければいけない時と思います。