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奈良の旅3日目 弘仁寺(2015.11.20)

さて正暦寺を後に、弘仁寺へ。両寺は分岐をはさんで、そう離れているわけではありません。(2kmほど) 対で訪れたいお寺です。

正暦寺同様、山間にあるお寺。(標高183mの虚空蔵山麓)
こちら、お寺に向う途中で。
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至るところで、たわわに実った柿の木を目にしました。小さい実なので、このまま、収穫はしないのかもしれません。

弘仁寺の縁起は2説あるそうです。
弘仁5年(815年)春、嵯峨天皇が見られた夢のお告げによって建立されたという説、もう一つは、同年、虚空蔵山に流星が落ちるのを見た弘法大師が霊山として開いたという説。お寺の名称は先の正暦寺同様、建立された歳にちなみます。(真言宗)

境内でひと際目を引いた公孫樹。
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まさに黄金色。敷きつめられた落葉も美しかったです。
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ここから望む本堂。(創建は古いですが、戦国時代に焼失し、江戸時代に再興されています。1629年)
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意外なほど大きく立派なお堂です。その右手に見えているのが、明星堂(この地に明星=流星が落ち、一堂を建立したと伝えられます・・・2説目の縁起 同じく江戸時代に再興)。
この明星堂内部には仏師・運慶の作と伝わる大日如来像、また不動明王像など祀られていますが、残念ながら拝観は不可。手前に、賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)など。
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さて本堂ですが、
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真ん中に大きなお厨子が置かれ、虚空蔵菩薩が安置されていました。通常、御簾が下ろされていて秘仏の扱い。でも、お参りの方がいらっしゃると、少しだけ御簾を上げて、お焼香のあとちらっと拝観させていただけるようです。
虚空蔵菩薩とは、広大な宇宙のような無限の知恵と慈悲を持った仏さま。十三詣りのお寺としても有名だとか。中学進学を前に、その十三詣りでお払いに訪れた小学生たちが納めたのでしょう、漢字一字をしたためたお習字が仏前に多数、貼られていました。
また、虚空蔵菩薩は丑年、寅年の守護仏。丑年寅年生まれの方々の厄年のお参りも多いそうです。
ご本尊の左右には2体づつ、四天王も祀られています。内側の2体が平安時代のもの、外側の2体は鎌倉時代のもの。(4体共に等身大、重文)美しい仏さま達でした。

境内に咲く、春の桜やシラン、夏のノウゼンカズラ、秋のシオンなど、四季折々の花木を楽しみに訪れる拝観者も多いと聞きました。
弘仁寺、創建1200年を越えた古刹、奈良のお寺は実に長い歴史を持っています。

さて、正暦寺、弘仁寺をまわり、奈良駅へ戻ったら既にお昼過ぎ。今回の奈良への旅、お名残惜しいですが、これにて終了です。(またいずれ次回に)
実は、私、父も母も奈良県出身なんです。だから、奈良に来ると、何となく懐かしさを覚えて...。言葉もそうですが、雰囲気が妙にしっくりくるというか。。。(笑) 

ランチもそこそこに、奈良駅からみやこ路快速に乗り、一路京都へ。東福寺で途中下車で~す。♪
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by b_neige | 2015-11-22 18:14 | 奈良のお寺 | Comments(0)

フランス語は趣味です。フランス人に日本語を教えていましたが’17.6月より中断中(教師歴14年)。 鎌倉歴はある方に言わせると初心者だそうで...。(汗)


by b_neige(しらゆき)