松葉ヶ谷 六方ノ井(2016.07.10)
2016年 07月 12日
県道311号(バス通り)を、安養院を過ぎ、角にコンビニがある信号で左折。そのまままっすぐ。大宝寺へ行く道を越えて、更に100mほど進んだところで、左折。道なりに右にカーブしながら、左に見えてくる道に入ります。
突き当たったら、左側の方へ。こんな場所です。
こちら、案内板ですが(六法とも書くようです)
縦3.6m、横4.5mの四角な井戸で、誰が掘ったかわかりませんが、伝説では弘法大師だともいわれています。
昔から鎌倉は水の少ない所で、水を売りに来る人の姿をよく見かけたそうです。ひでりのたびに鎌倉の人は水ききんに頭を痛めたものでした。ところが、1884年(明治17年)のひでりでも、この井戸は枯れず、近所の人々は水を汲むことができたそうです。井戸をのぞくと側面にちょっとでっぱった所があります。竜頭といっていますが、水がこの竜頭まで減るときっと、雨が降りだすと付近の人は言っています。
伝説ですが、六方ノ井は、裏山の先の比企ヶ谷にある妙本寺の蛇苦止明神の蛇形ノ井と通じており、井戸の主である蛇は、六方ノ井と蛇形ノ井を行ったり来たりしているといわれます。六方ノ井の名の由来はよくわかりませんが、井戸の形が六角形をしていたのでしょう。
井戸の水面にはさざ波が立っていて(さざ波が立つと、蛇が来ているとか)、おやおやと思いました。何かしら?
池の向こう側には祠みたいのが見えています。
井戸の向こうの竹林。
写真を撮っていたら、ご近所のおばあちゃまが出てらっしゃって。
おばあちゃま、ここで生まれてもう80年だとか。白百合に通われていたそうです。
その当時は、時間短縮のため、この井戸のところから、まっすぐ山を上がり、向こう側の妙本寺に下りて、駅まで通っていたと。
すご~~い!!!白百合のお嬢さんが朝から、山を越えて通学されてたとは。おばあちゃまに教えてもらって、その山を見上げました。
この井戸から上ると、直に祇園山ハイキングコースの尾根道だそうです。そして、妙本寺が真下に見えると。
ただね、最近は歩く方がほとんどいらっしゃらないようで、道は下草に覆われて、判別不能。感じはわかるんですけどね。
おばあちゃま、今度きれいにしておきますねって。それから、井戸の案内板のところに、プリントされた用紙があるはずなんだけれどって、探して下さって、きれているみたいだから、今度入れておきますねって。
そうそう、おばあちゃまにさざ波のこと、伺ったら、アメンボでしょうと一言!(笑)でも、アメンボ、いなかったんですよ。ほんと!
井戸には、昔、鯉がいたこともあったそうです。また、草むらには蛇もいたと。
一体、この場所、このおばあちゃまが管理されているのかしら??おばあちゃま、何者??
おばあちゃまは、井戸の右手にある大きめのやぐらにも案内して下さいました。
中には窪みがあって、何でも鎌倉国宝館の方が調査にいらして、ここには仏さまが彫られていたようだとおっしゃったとか。
おばあちゃまとすっかり話し込んでしまいました。気がつけば、3時間のタイムリミットがあと20分に。ひゃあ~、急がないと!
あともう1ヶ所、まわるところがあるんです。長勝寺へ。