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畠山重保の宝篋印塔(墓)(2016.09.20)

今日は、日本語レッスンがキャンセルだったので、久しぶりに鎌倉歩協のふれあいウォークに参加出来ると楽しみにしていましたが、無情の雨。残念~。
ほんとにこのところずっとお天気、あきまへん。今週はそれプラス台風ときてる。(>_<)
甚大な被害が出ないよう祈ります。

鎌倉には行けてないので、さてどうしましょう。
以前撮った写真からになりますが、まだレポートにはしていなかったと思いますので、八幡様の一の鳥居傍にある「畠山重保の宝篋印塔(墓)」=「通称六郎さま」をご紹介させて下さいね。

こちらの宝篋印塔ととてもよく似ている深沢の「泣塔」は、以前に何度かレポート、アップしました。
cf : ふれあいウォーク-鎌倉のつつじ巡り(2016.04.19)
cf : ふれあいウォーク-仏行寺&泣塔(2014.04.29 part2)
そうそう、今年訪れた金沢八景の上行寺にも、大きさといい形といい、やはりよく似ている宝篋印塔があったっけ。
cf : 金沢八景 上行寺-上行寺東遺跡(2016.06.17)

それではこちら、若宮大路沿い、一の鳥居傍らにある「畠山重保の宝篋印塔」になります。
畠山重保の宝篋印塔(墓)(2016.09.20)_e0245404_11265810.jpg
明徳6年(1393)の銘あり。

重保は畠山重忠の嫡男。(以下、ガイド協会資料より)
元久元年(1204)、3代将軍源実朝の坊門家息女との縁談が整い、姫を迎え入れる為15人の若武者が京都へ差し向けられた。畠山重保もその一人。途中、京都守護の平賀朝雅(時政の後妻の娘婿)と重保が喧嘩となり、それを根に持った朝雅が、北条時政に畠山親子が謀反を企てていると讒言し、畠山親子は討たれることになる。
元久2年、重保は、由比ヶ浜に謀反人が集結しているとの話を聞き、従者3人とともに浜に向かったが、三浦義村の手の者が重保を取り囲み、重保は訳のわからぬまま討ち取られてしまった。父、重忠も領地から鎌倉へ向かう途中で、北条義時らの群に攻められ討死した。(武蔵国二俣川)

頼朝公亡き後、北条氏によって有力御家人が次々に滅ぼされていき、鎌倉時代中期から後期にかけては北条氏の時代となるのです。
建仁3年(1203) : 初代執権・北条時政が比企一族を滅ぼす
元久2年(1205) : 時政と2代執権・義時(いやいやながら?)が畠山一族を滅ぼす
(時政は、後妻の牧の方・朝雅からプッシュされたこともあり、畠山親子排斥を考えますが、それでも畠山親子は非の打ち所がない板東武士の鑑でもあり、義時らから反対されました)
建保元年(1213) : 義時が和田一族を滅ぼす
宝治元年(1247) : 5代執権・時頼が三浦一族を滅ぼす

重保は由比ヶ浜で訳のわからぬまま、とありますが、畠山重保の妻が源氏山の上から、それを目撃し、嘆き悲しみ石になった→望夫石の伝説も残っています。
(詳しい場所は源氏山の東南に突き出た峰=石切山/観音山。巽神社の向かい辺り。地震で崩れたと聞いています)
訳のわからぬままということはないと思いますけどね。あまりに内情に疎いような。それだけ時政が狡猾だったということ??

こちら、畠山重保邸の跡碑。
畠山重保の宝篋印塔(墓)(2016.09.20)_e0245404_11273995.jpg
その横に小さな石標があるでしょう?
畠山重保の宝篋印塔(墓)(2016.09.20)_e0245404_11275258.jpg
これは、六郎茶屋の碑です。(読めるかしら?)
重保は通称六郎といい、喘息持ちだったそうで(由比ヶ浜でも咳が出たところを討ち取られたようで)、咳で苦しむ人たちが願をかけると咳が治ると伝わります。
願をかける人は、お茶をお供えして拝んだそうで、だからこの傍にはお茶屋さんがあったんですね。
*ちなみに、北鎌倉・山中稲荷近くにはおちゃぶきさま、光照寺にはおしゃぶきさまがいらっしゃいます。六郎さまと同様、咳の神様です。おちゃぶきさまには、咳が治ったお礼に!お茶をお供えすると聞きましたが...。??

画像はね、お父さん(重忠)のは沢山あるんですけど、重保のは、見つからず。
畠山重保の宝篋印塔(墓)(2016.09.20)_e0245404_16413629.jpg
鵯越えで馬を背負う重忠 画:歌川国芳、江戸時代
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by b_neige | 2016-09-20 16:41 | 鎌倉歩き | Comments(0)

フランス語は趣味です。フランス人に日本語を教えていましたが’17.6月より中断中(教師歴14年)。 鎌倉歴はある方に言わせると初心者だそうで...。(汗)


by b_neige(しらゆき)