佛法寺跡&五合枡遺跡探訪(2016.12.29)
2016年 12月 30日
この場所、これまで行ってみたいとは思いながら、迷わずに行けるのやらそれも分からず、仕方なく、そのうち機会があれば是非にと考えていた待望のスポット。
かなり鎌倉は歩いているつもりですよ。でも、一人で行くのはまず無理と考えていた場所ってことです。
十二所の番場ヶ谷も鎌倉の秘境ですが、あそこは鎌倉歩け歩けで2度ほど行きました。それと、釈迦堂切通の上の秘密の場所?には、主人とやはり2度訪れています。鎌倉で、あと行き辛い場所と言ったら、佛法寺跡&五合枡遺跡と、まっ、一升枡遺跡でしょうか。
この日は養成講座でご一緒したお仲間達と。総勢10名。年の瀬によくもまぁ、これだけ揃ったでしょう?(笑)
山の会に所属しているお仲間が、この日のリーダー。一同、リーダーに導かれて、いざ佛法寺跡を目指します。
江ノ電極楽寺駅改札を出たら、ほとんど真向いにある墓地への石段を上り、南西端のI氏のお墓へ。その後方が今回のルートの入口なんです。
ところが、あらあら、のっけから大変な道で。(ほとんど崖状態~)
お墓詣りにいらしていた方が見かねて、I氏宅のお庭から入るのが一番楽で、それには事前にお断りしなければ、と教えて下さいました。また、成就院から上るルートもあるけれど、成就院が現在改修工事中でダメ、墓地の反対側から山に取りつくことも可能だけれど、それだと、上で大変等々。
結局、ここを強行突破。はい、こんな具合でした。
ここを上り切れば、すぐに尾根道。やれやれです。
ちなみに五合枡遺跡とは:
仏法寺への参道付近にあり、周囲に土塁をめぐらし方形の桝形になったところ。
ここから極楽寺切通や鎌倉の海岸-市街-大仏-「一升枡遺跡」のある尾根などが見えるので、切通を警護する防衛施設とも考えられる。また仏法寺とも関係する広場とも。
そうそう、この碑は見つけましたよ。
そこに下りるまでの急斜面がまた難所でしたけど、こんな風にロープがあって、それにすがって、なんとか。
さぁ、海に向って開けた平場の佛法寺跡です。
まずは、極楽寺に伝わる古地図にも載っている請雨池探し。忍性菩薩と日蓮聖人が雨乞い対決をしたという池です。
平場の一角に、一昨日降った雨のせいか、池の名残のように感じられる湿地がありました。
池の確認もどうやら出来ました。この付近では、柿経(こけらきょう)といって、薄い板に書かれたお経(法華経)が多数発見されているそうです。法華経と言ったら、日蓮宗ですよね。実は日蓮聖人もこちらの請雨池で雨乞いされたという説もあるんですよ。(霊光寺の田辺ヶ池は!?)さてさて...。
でもまぁ、この場所はやはり何と言っても眺望。
これだけ海が広がっているのを一望できる場所って、鎌倉には他にないと断言できます。
せっかく、ここまで来れたんですもの。この眺望を楽しまなくっちゃ、というわけで、前方の崖の上まで移動しました。
坂の下、由比ガ浜方面。
その更に先の方。
以前はこちら、霊山園と呼ばれた公園だったそうです。1923年(大正12)の関東大震災で崖が崩れ、閉鎖されたようで。
この眺望はほんとに素晴らしかったです。どうにかならないものかしらねぇ~。もっと簡単に来ることが出来ればいいのに。(誰でもそう思っちゃいます)
ちなみに、ここから鶴岡八幡宮も見えました。ちょっとアップで。ほら、この屋根、八幡様でしょう?
最初のあの難所ですが、リーダーがロープを張ってくれて、それで難なく、全員無事に下山することが出来ました。さすがリーダー!(ただただ感謝でした)