ラ・ジャポネーズ キク・ヤマタの一生(2018.05.06)

あっという間に、ゴールデンウィーク最終日でした。
何やかやと用事が入り、空いている日もあったのですが、下の息子が久しぶりに帰ってきたこともあり、とりわけどこに行くということもなく、気がついたら連休終了~。(^^ゞ
でも、読んだ本があります。
「ラ・ジャポネーズ キク・ヤマタの一生」
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この本、昔中央図書館で見かけたんですけど、館外持出禁で、そのうち読もうと思っていた本なんです。それを先日公文堂書店で見つけて、あっと思い出し、値段を確認したら、意外とお高く、それでアマゾンで。(笑)
読もうと最初に思ってから、長いこと忘れていた本というわけ。
だけど、この本は私にとって、まさしくMUSTの本でした。

というのも、扇ガ谷の壽福寺(鎌倉五山第3位)って、皆さん、ご存知だと思いますが、あのお寺の墓苑には禅寺にもかかわらず、外国人のお墓がいくつかあるんです。
中に、ヤマタ・マルグリットと墓碑銘がある十字架のついたお墓があって、以前からどんな方なんだろうって、気になってました。フランス語で記されていたからでもあります。

この本は偶然にも、その答えをくれました。

そして、大学でフランス文学を学んだにもかかわらず、マルグリットの娘・キク・ヤマタ(1897ー1975)をこれまで知らなかった自分を恥じました。17、18、19世紀のフランス文学史は勉強しましたよ。でも、何故か、私の大学、現代フランス文学の講義がなかったんです。どうして??? (正確に言うと、もしかしてあったかも?自分で取らなかっただけかも?)
サルトルやボーボワール、カミュ、プルースト、モーリヤック、デュラス、コレット、シリトー、勝手に自分で読みました。でも、たとえばバレリーとか読んでないし、うわぁ~、恥ずかしい。これで仏文卒?
自分で言うのもナンですが、一応、私、がんばって勉強した方なんですよ。なのに、この有様でして…。
キク・ヤマタの一生、やっとこの本で知りました。
キク・ヤマタは日本人の父とフランス人の母の間に生まれた混血でしたが、日本に滞在はしても、最終的に日本語の能力を十分に身につけることはなく、フランス語の作家としてフランス側で生きた女性です。ただ、彼女の著作は日本に題材をとったものばかり。
彼女に、日本語の能力があれば、日本文学の紹介など、もっと活躍できたかと。

* キク・ヤマタのお墓は日本じゃなく、スイス・レマン湖畔の高台に位置するアニエール村にあり、スイス人のご主人と眠っています。

壽福寺で、母のマルグリットのお墓に並んでいるのが父・山田忠澄の墓碑。十字架はありません。無神論者として筋を通されたのだと。
今度、富裕な高島家に嫁いだ年子の妹・花(材木座で二千坪の敷地を持つ西洋館だったそうで)と5歳違いの弟・山田順太(長谷居住であった)のお墓も確認してみようと思います。
by b_neige | 2018-05-06 22:09 | 鎌倉歩き | Comments(0)
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