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新平家物語(三)(2020.07.31)

新平家物語(三)、読み終わりました。
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どの辺りかを記します。

平治の乱の途中からで、徐々に義朝率いる源氏方が劣勢に。美濃の青墓ノ宿を目指して落ちていく義朝、義平、朝長、頼朝ら。
ほんとに、右衛門督(かみ)信頼についたのがそもそもの誤りかと。その信頼は逃げ延びる折、落武者狙いの狼僧につかまり、身ぐるみ剥がされ、仁和寺に駆け込むも、六条河原で処刑され...。

そして、降りしきる雪の中、馬上でうつらうつらして父義朝一行とはぐれる頼朝。自力でなんとか青墓ノ宿にたどり着くのですが、そこで聞いた父と兄朝長の死。東国へ下ろうとする途中、とうとう源氏の御曹司として、清盛の腹違いの弟-頼盛の家人-宗清に捕らえられてしまいます。
頼盛は母-池ノ禅尼に幼くして亡くなった兄-家盛に瓜二つと話し、当然池ノ禅尼は頼朝に興味を示し、頼朝の身をなんとか救おうと清盛に掛け合うことに。もちろん、最初はきっぱりそんな話に乗らない清盛でしたが、池ノ禅尼は清盛の長男-重盛も抱き込んで、頼朝助命に躍起になり、結局、清盛は頼朝を伊豆への流罪処分にするのです。伊豆、西国ではなく東国、ここもちょっと甘かったかもしれませんね。20年後にどうなったかは記すに及ばないかと。

それから義朝の側室・常盤御前と3人の子。頼朝を助けたのですから、当然この3人も、醍醐寺、天王寺、一番下の牛若(義経)は鞍馬山鞍馬寺へ、とばらばらにはなりましたけど、とりあえずは命を助けてもらえました。清盛と常盤御前の間に芽生えた想い。常盤御前の胸の中にはどれほどの葛藤があったか…。本当のところ、清盛もどうだったのか。辛すぎる結びつきですよね。潔く身を引いた清盛を、個人的には評価したいです。
素晴らしい構想で厳島神社を興し直し、福原(大輪田ノ泊)を大きく開こうとする清盛。。。

一方、青墓ノ宿で父義朝らと別行動をとった長男悪源太義平は、渋谷金王丸と再会し、義平は清盛、金王丸は常盤御前を討とうとします。文覚上人に諭される彼ら。義平は結局、六条河原で斬られてしまうのです。最期が哀れでした。金王丸は常盤御前の真の心に触れ、斬ろうとした己を恥じて、どこかに消え失せてしまいます。常盤御前は藤原長成の家に後添えとして嫁ぎ。。。

西行法師のエピソード、貧しくて、無智で、生命を粗末にしてよく暮らすことを考えない人びとに役立とうと医学の習得に目覚めた麻鳥(水守りだった)に師を紹介する文覚上人、また、麻鳥-蓬さん-明日香の恋の行方、若い二条天皇の困った恋等々、盛沢山の展開が面白かったです。

既に斬られ果てた右衛門督信頼の身体を更に打った老入道、身内にもかかわらず頼って逃げ延びて来た義朝を裏切った長田忠致、常盤御前の居場所を密告し連れ出した伯父等、卑劣な人間には情け容赦ない清盛、吉川さんは、清盛を、一武将にとどまらないスケールの大きい人間として描いています。
新-平家物語(四)へ。ハマルしかない!!
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by b_neige | 2020-08-01 07:41 | その他 | Comments(0)

フランス語は趣味です。フランス人に日本語を教えていましたが’17.6月より中断中(教師歴14年)。 鎌倉歴はある方に言わせると初心者だそうで...。(汗)


by b_neige(しらゆき)